Natural Sleep 自然な眠りの部屋 〜 快眠日記

快適睡眠を考え、その実現のための寝具を提案しサポートするショップです。 良質な天然素材を使い、ヒトが本来持っている自然な眠りを実現をめざして、オリジナル寝具の開発や睡眠の研究に取組んでいる「眠りのプロショップSawada」の店主の取り組みや最新情報を紹介します。 手作りでお届けするオーダー羽毛ふとん、オーダー枕、マットレスやベッドなど、快適で安全に眠るための商品情報も提供しています。

ヨーロッパレポート番外編1:マインツのおやすみひつじ

f1d1a590.jpg一緒に行った友人がお子さんのおみやげを買うのだというので、入ったマインツのおもちゃやさんにあったのが「おやすみひつじ」のぬいぐるみ。

しっぽが長いので、本当に羊?なのかどうかわからないけど、お店のマスコットがわりみたいなものです。こんなぬいぐるみまで、エコテックス規格のマークが付いているのは、さすがドイツというべきか。

マインツはフランクフルトから電車で40分、ここまでくるとフランクフルト市内の展示会期間中のくそ高いホテル代はかからない。昨年は1泊しただけだったが、今年は都合5泊。おかげでマインツの市内も観光できる時間をとることができた。

印象的なのは聖ステファン教会のシャガールの青のステンドグラス。非常に見事なもの。前にスイスのルツェルンの教会でシャガールのステンドグラスを見たことがあったが、ブルーで統一されたここのステンドグラスは実に魅力的。教会は古く、朝一番だったのでほとんど我々だけ、最初は青だけが目に飛び込んできたのだが、じっくり眺めていると絵のデテイルがはっきりしてくる。

900年代に取りかかったという大聖堂も見事。中庭みたいなところも良いが構造は複雑で内陣が2つ。そばにグーテンベルグ博物館があったので、パンフレットを印刷屋をしている従兄弟にプレゼント。

ヨーロッパレポート6:究極の馬毛敷ふとん5

d28f586b.jpg今回のツアーでもっともエキサイティングだったのがムースブルガーの馬毛100%の敷ふとんである。
馬毛はエルゴフレックスにも使われてきたのだが、それは芯地の一部にすぎない。今回は馬毛100%。吸放湿は良いし、へたりにくいし、おまけに洗える。もちろん天然繊維100%だから、自然な眠りの専門店としては究極の敷ふとんである。

三つ編みにされ熱と湿気とでカールをつけられた馬毛は弾力性に優れ、湿気がこもることもない。カールされた馬毛は小さな袋に詰められブロックとなる。シングルのマットレスは3分割され、それぞれ20個の馬毛の袋からなるのだ(全体で60ブロック)。

丁寧に作られる馬毛の敷ふとん。エージェント曰く「納期を言うな、価格を言うな、数を売るな」 つまり、作る方もじっくり時間をかけて丁寧に作るから、売る方も丁寧に売って欲しいのだということなのだ。注文から出来上がるまでに2ヶ月ほど、それからゆっくりとコンテナで・・ということは最大半年ぐらい待っていただくことになる。

価格は安くない、というか高い。しかし、品物の良さと、ムースブルガー氏の考えに共感して1セット注文をすることにした。ただし、日本へ来るのはだいたい半年後。それから注文していただいてもさらに半年後、と気の長い話だが、良いものには時間がかかるんですよ

馬毛のサンプルだけをもらってきた。興味があるかたはぜひごらんいただきたいものである。

ヨーロッパレポート5:羊毛ふとんのビラベック社工場視察5

7c61c09b.jpgハイデルベルグから約50分、カールスルーエに近い田舎町にビラベック社の本社・工場がある。ここを訪れるのは8年ぶりだ。3年前にドイツを襲った豪雨でかなり被害があったのことだが、今はもう完全に復旧している。

この工場では羊毛やキャメル・カシミヤ、ポリエステルのふとんとまくらを製造している。ビラベックでは普及品の羽毛ふとんはハンガリーの工場で、高級品はスイスの工場で製造しているのである。

工場の風景は前とはほとんど変わっていない。ビラベックの羊毛ふとんの特徴はやはり優れた原料にあるのだが、それだけでなく圧縮されて送られてきた原料は湿気と空気を与えて24〜48時間エージングして、羊毛本来のクリンプに戻してから製造工程に入る。(写真)

以前に比べるとキャメルやカシミヤの原料が多く目立つのも、高級マーケットへのシフトがなされている証だろう。ビラベック社もこの展示会から、高級ゾーンを「プレミアム」として位置付けて、アイダーダウンなどを積極的にPRしていた。

ヨーロッパの百貨店(カウホッフやカールシュタット)で寝具売場を見ると、羽毛ふとんとポリエステルのふとんがほとんどで、羊毛ふとんを見ることは少なくなっている。ヨーロッパは湿度が低いため、湿気対策があまり必要でないからなのだ。湿度の高い日本では、逆に羊毛は有効なので、展示会等を見るとそのギャップがよくわかる。

お昼は社長のエアマートさんと、社内の食堂でご馳走。前回は5月でホワイトアスパラが絶品だったのだが、今回はサーモン。とっても美味しい。

睡眠環境学会 川島先生が来られました4

89cd4f7b.jpg日本睡眠環境学会の事務局をされている川島先生が長浜へ来られました。

滋賀県東北部工業技術センター主催の「快適な睡眠のための寝具の開発技術」という技術普及講習会の講師として、3時間の講演をお聞きしました。

川島先生は寝具の性能表示について取り組んでこられたのですが、性能の指標化についてはまだまだ遅れています。現在提案されている指標のうち、保温性や耐久性、軽さについては概ね確実なところが得られますが、快適さを実現するための弾力性、吸湿性、あるいは放湿性や透湿性などは静的なデータは得られているものの、急激な発汗などに対応するための動的なデータは非常に難しいのです。

また、いい性能=眠りが深いとは必ずしもいえません。性能はあくまで目安にしか過ぎないからです。眠りの質はどのようにすれば向上するかを確認するための、臨床実験はまだまだ不足です。
私どもにしてもお客様のカウンセリングを行いながら、さまざまな提案をさせていただくのですが、これらは過去の経験データを元にしており、なかなか数値化するには道のり遠しです。

しかしながら、感覚だけでモノを売ってきたのがいままでの寝具業界、それだけに怪しげなふとんを売る業者が絶えません。できるだけ科学的なデータに裏付けられた、快眠への処方ができるようになれば、と思います。

今回いただいた資料で興味深かったのは「詰めすぎの羽毛ふとんはかえって保温力が低下する」ということでした。

TIPS:暖かい羽毛布団の使い方3

上に掛けるのではなく、トンネル状にすること

暖かいといわれる羽毛布団は、キルティングや使い方によってずいぶん暖かさが違います。今回は寒い冬を暖かく眠るためのTIPS(豆知識)。

羽毛布団を上から掛けるだけだと寝返りをしたときなどに、布団が浮いてしまい中の熱が逃げてしまいます。掛布団の役割は体温で温まっている体周辺の空気を逃がさずに最適な温度を保つことですから、いくら嵩があるふとんを使っていても、肩口から暖かい空気が逃げていては保温はできません。

羽毛布団を上に掛けて、両側を敷布団に抑えるようにしてトンネルを作ってください。これが暖かく眠るコツです。毛布を使う場合は肩口をふくめ体に巻きつけるようにしてください。ただ、吸湿性の悪い素材(アクリル等)で行うと、湿気がこもりすぎてふとんの不快指数がたまりますので要注意。おすすめはウールボアタイプの毛布ですね。カシミヤも吸湿発散性にすぐれているのでいいですね。

トンネルを作るには本当は横5マスキルティングが有効です。また羽毛が入りすぎている布団は却って体にフィットしない場合がありますので、その場合は毛布を併用してください。

毛布以外にも真綿ふとんなどはフィット性が高く有効と思われます。

ヨーロッパレポート4:向こうのベッド事情4

0dcec1c8.jpgここ数年ハイムテキスタイルに出展するベッドメーカーが少なくなっていたので、今年はケルンで行われている家具見本市へ初めて足を伸ばした。

ケルンといえば大聖堂(DOM)+オーデ・コロンが有名だが、旅の友に塩野七生の「ローマ人の物語」文庫17〜20を持って行ったので、ケルンや宿泊したマインツがしょっちゅう出てくるのが興味深い。

予想通り、スプリングのマットレスはほとんど無し。3年前のパリの家具見本市ではもうちょっとあったけど、今回はものの見事に無い。ベースとなるウッドスプリングも実に多彩なバリエーションが出ていた。

ソファにも共通するのだが、「寝ころがってリラックス」というのが一つのキーワードといえるだろう。マットレスにスピーカーを組み込んだもの、リクライニングと薄型テレビをトータルで提案するものなど、ベッドはリビング化し、ソファは寝室化するかのようだ。

日本だと比較的有名な「マニフレックス」や「センベラ」なども向こうのブースではどちらかといえば脇役だ。

フュスラーネストのアドリアン・フュスラー社長にお会いする【画像】。新しく出た4モーター式のリクライニングベッドを説明していただいた。
エルゴフレックスのプロナチューラのブースはちょっと離れたところにあったが、新製品を説明していただいた。

ヨーロッパレポート3:ヨハネスカウフマン社のダウン5

b9b68b49.jpgドイツに行くのはヨハネスカウフマン社のダウン、それもメッセスペシャルと呼ばれるハイムテキスタイルだけに出品される産出量の少ない高品質羽毛が目当てである。

ヨーロッパにも多くの羽毛メーカーがあるが、ヨハネスカウフマン社はその中でも品質において一頭地を出ていると云って良い。ハイムテキスタイルの会場内をくまなくまわって原料を見てみると、その判断の正しさが裏付けられることだろう。

そのメッセスペシャルはブースの奥まったところに展示しているのだが、今年は例年出ていたヴァルダイ産がホワイト・シルバーともに無い! そのかわり、アークティック(北極圏内)の素晴らしいダウンに出会った。価格も良いが、アイダーを除けばこれだけの原料は滅多にない。聞けば100kgしか採れないという。なんとか20kgをお願いしてきた。1kg計算で20枚分しかないが、入荷が今から楽しみだ。シルバーグースはブランブラン産がとくに良い出来で、価格も手ごろである。これもオーダー。

こればかりは現品を見ながら判断をするしかないのだが、今年は満足できるものが得られたと思う。

ヨーロッパレポート2:哲学の小道 【ハイデルベルグ】5

「人生を良き眠りとともに」

15日(日曜日)は翌16日のビラベックの工場見学に備えてハイデルベルグ泊まり
中世ドイツ、ファルツ選帝候の居城でもあるハイデルベルグ城とドイツ最古の歴史を誇るハイデルベルグ大学のまち、アルトハイデルベルグとして有名な観光地でもある。

街を流れるネッカー川の端を渡った向こう岸にゲーテも歩いたという「哲学の道」がある。登りは風情のある小径だが、坂がけっこうあって思索どころではない。おまけに陽はあたっているものの、気温は氷点下。しかし、坂を登り切るとハイデルベルグ市街を一望することができる。

そこから、いろいろ考えながら歩くうちに出てきたのが冒頭のフレーズである。
健康のために眠りが必要である、と日頃お客様に訴えているのだが、そうだ、豊かな人生にとって良き眠りが必要なのだ、とあらためて気付かされたのであった。さすがは哲学の道だけある。

御利益と思ってレンガのかけらを拾って持って帰ってきた。

今回のツアーは同業の大分のいとしやさんの大杉君、桑名の帯屋さんの稲垣君というその道のプロフェッショナルと多くをご一緒したのだが、議論の中ででることは、「専門店には哲学が必要なのだ」という原点であった。

夜はビラベック社長のエアマートさんと夕食。ごちそうさまでした。

ヨーロッパレポート1 ヴィクトリア・アルバート博物館4

ロンドン+インテリア というとコンランショップに代表されるコンテンポラリーでユニークなショップたち、というのが通り相場かもしれないが、やはりここはイギリスのアールヌーボーの旗手、クラフト&アーツ運動のウィリアムモリスを挙げたい。

そのウィリアムモリスみたさに訪れたロンドンのヴィクトリア・アルバート博物館。大英帝国華やかりし頃の室内装飾具の膨大なコレクションにびっくりしてしまった。ファブリックのコレクションは13世紀頃からのものが多数揃っており、自由に取り出して見ることができる(もちろんさわれないが・・・)。それ以外にもタペストリーや絨毯のコレクションなど、インテリアを志すならぜひ見るべきだろう。
残念ながらモリスの部屋はクローズドだったが、すごい、すごいと興奮してしまった。

その後は近くにあるコンランショップ本店を見て(新しい名古屋店を含め、ハンブルク店以外は全て見たけど、東京新宿が一番かな)、リージェントストリートのリバティへ。ここのチューダー様式の建物は何度来ても良い雰囲気。セールなのだが、旅の始めにラグマットを買うわけにも行かない(しかもポンドが高い(泣))。あの吹き抜けを見ながらアフタヌーンティーができればこの上ないが・・・

でもロンドンって物価が高い。セールの価格でこんなもんかな、という感じ。地下鉄が3ポンド(600円!)にはびっくりしてしまった。パブで食べるフイッシュ&チップスでも最低6ポンド(1200円)。おいおい。

ヨーロッパより帰ってきました5

フランクフルトで開催された寝装インテリアの総合見本市ハイムテキスタイル、ケルンで開催されたimm cologne国際家具見本市、そしてビラベック社の工場見学から帰ってきました。

ハイムテキスタイルは今回で5回目、正直慣れてきて初回ほどの感動はないものの、寝装やインテリアの動向を見るには欠かせません。心配された羽毛の価格も「今年は今のところ大きくは影響が出ていません。ただし、来年以降は鳥インフルエンザの問題で不安定要素がかなり大きくなりますね」とのことで、今年も良い原料を手に入れることができました。(詳しくはあとで)

ケルンの国際家具見本市は初めて、目的は、ずばりベッドの動向を見るためです。予想通り、ベッドはウッドスプリング+ラテックスマットレスというのがメインで、それも機能的に向上したものが出されていました。電動リクライニングタイプは会場の主役で4モーター式でより細かく調整できるタイプが見られました。
しかし、11号棟のモダン・トレンドゾーンはイタリア家具が中心で、木・メタル・ガラス・ファブリック等ありとあらゆる素材を使いながら、それぞれが個性あるモダンインテリアをプレゼンテーションしていましたが、これは十分に見応えがありましたね。

ビラベックの工場は2回目、原料と管理の良さはさすがで、今回は工場自体でできるだけゴミを出さない工夫をしているのが印象的でした。

まだ、眠いんだけど まず第1弾
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ねむりはかせ

創業120年を迎える老舗のふとん屋の四代目
今までの「売れれば良いふとん屋」を脱却し、快適な眠りはどうあるべきか、そのための寝具はどのようにしたらいいかを日夜研究しています。
そのために、全国世界を訪ね歩き、試行錯誤の中からオリジナルの寝具を生み出してきました。

プロフィール画像はキャラクターデザイナー井上・ヒサトさんの作品 なまけもののネムタをご厚意で使わせていただきました。

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