Natural Sleep 自然な眠りの部屋 〜 快眠日記

快適睡眠を考え、その実現のための寝具を提案しサポートするショップです。 良質な天然素材を使い、ヒトが本来持っている自然な眠りを実現をめざして、オリジナル寝具の開発や睡眠の研究に取組んでいる「眠りのプロショップSawada」の店主の取り組みや最新情報を紹介します。 手作りでお届けするオーダー羽毛ふとん、オーダー枕、マットレスやベッドなど、快適で安全に眠るための商品情報も提供しています。

2008年04月

過ぎたるは、猶及ばざるが如し

暖かくなってきたので、先日来より羽毛ふとんのリフォームのお客様が増えてきました。


今日も2枚をリフォームです。9年ぐらいお使いになったものでしたが、羽毛のパワーはまだまだ十分。もちろん羽毛自体は使用年数分汚れていますし、ゴミも少しは出ますので、1300g→洗浄分別後は1150gでした。

ところで、既製品の羽毛ふとんって中の量を入れすぎているということ、お気づきですか?高級品ほどその傾向が顕著です。一般的な羽毛ふとんの場合シングルサイズで1300〜1400gの入れ目が多いですね。えっと、羽毛は良質のものほど嵩がでますから、入れ目は少なくて済むんですよ。よく「増量羽毛ふとん」ってありますが、嵩がない品質を量でごまかしているというのが実態です。この嵩高性はJISで計測方法が決まっていて、cmで表します。Sawadaの羽毛ふとんは毎日お使いになるのなら原則16.5cm以上を基準にしています。

メーカーさんの羽毛ふとんの企画をしている人と話すと、「本当は良質の羽毛を900〜1000gぐらい入れて使うのが一番良いんですけどね」といいますが、実際には最低1200gは入っています。なぜそうなるかというと、販売の現場が「1000gでは嵩がなくて、他社に負ける」と主張するからです。それは多くの店が羽毛ふとんは「奥さん、こちらの方が嵩があるでしょ」と単純に嵩だけ比較して販売しているからなんですね。(お客様の睡眠の質を考えなければ、実際にはこの売り方のほうがずっと楽です)

その結果、10万円を越す高級品ではパンパンに入った羽毛ふとんとなっています。・・・実際に使うとどうかというと、逆にカラダへのフィット感(肌沿い)が悪くなってしまうのです。通常は嵩があれば保温性が高くなるのですが、沿いが悪いので温まった空気が逃げてしまいます。中には嵩がですぎて羽毛ふとんに埋もれて寝ているという方もいらっしゃいますね。

さらに、羽毛を詰め込むと通気性が悪くなります。そうでなくても、日本の羽毛ふとんの生地は吹き出しを抑えることを第一にしますから、樹脂コーティングするダウンプルーフ加工を強くするので、通気性はあまりよくありません。一般的な羽毛ふとんの生地の通気度は0.9cc(ウォッシャブルタイプ)〜1.5ccぐらい。Sawadaで使っているのは、1.9〜2cc、ヨーロッパ産の生地だと2.5〜3cc。もちろん通気性が良くなると、寝心地は快適になりますが、良質の羽毛を使わないと吹き出しが少し出てきます。

ついでに脱線しますが、羽毛ふとんを丸洗いすると、このダウンプルーフ加工が取れてしまいます。一般の生地だと通気度1.3〜1.5ccのものが倍以上の3.5ccを超える数値になります。こうなると、ダウンファイバーというゴミが噴出しやすくなるので、本当は羽毛ふとんの丸洗いはリスクが高いので、あまりおすすめしません。

もとへ戻って
最近の住宅は保温性が良くなっていますから、嵩高17cmぐらいの羽毛を900〜1000gぐらい入れるのが本当はベスト。暑がりのお子さんや男性なら800gでもいいぐらいですね。薄くなると保温力は下がりそうなものですが、体に沿う羽毛ふとんなら、温まった空気が逃げにくいのでそれほど不便は感じません。

今日のお客様は、羽毛の質が良かったので、80サテンの軽量ソフトな生地に、足し羽毛をせず1150gでちょうどいいぐらいでした。

何事も適度なバランスが大事。過ぎたるは、猶及ばざるが如し、であります。

羽毛ふとんをリフォームして仕立て直す その1

店主のこだわりと趣味?が昂じてか、眠りのプロショップSawadaには、日本でも数少ないものがいくつかあります。その一つがこれ  ドイツ・ロルヒ社の羽毛リフレッシュマシーンです。店舗で設置しているのは日本でも2軒だけというレアなマシン。何をするかというと、古くなってきた羽毛ふとんの中身の羽毛を丸洗いして、ゴミをとり、ダウンを選別して、新しくリフレッシュしてくれるキカイです。

Lorch羽毛リフレッシュマシーン

羽毛ふとんを「一生使える」なんて甘い言葉で販売している不埒な訪問販売業者も多いこの業界ですが、よくよく考えれば「一生使える」なんてわけありません。毎日使っていれば、汚れも付きますし、中の羽毛もゴミになってきます。側地は10年も使うと弱ってきて吹き出したりします。ところが、木綿のわたが打直しによって再利用できるのと同様、羽毛ふとんもリフォームすることにより、新しく生まれ変わるのです。 一口に羽毛ふとんのリフォームと云っても、実はいろいろな方法があります。 1.全く洗わずに羽毛を取り出して除塵だけする 2.布団の状態で丸洗いして、羽毛を取り出して除塵する 3.布団を解体、スチーム洗浄後+除塵する 4.布団を解体、何枚かまとめて洗い+除塵 5.布団を解体、一枚ずつ洗い+除塵+選別 Sawadaがかつて行っていたのは「スチーム洗浄+除塵」場合によって事前に丸洗い、というものでした。高温スチームによって汚れをとり、羽毛のパワーを回復するというものですが、スチームだけでは汚れが十分にとれません。 今回導入したマシンを作っているロルヒ社は世界の羽毛工場の洗浄機や分別機を作っているメーカーで、羽毛の洗いを一番知っているのです。 確かにきれいに洗えます。いままでの比ではありません。そのかわり、もとの羽毛の善し悪しがはっきりとでます。昨日洗った当店でお買上げいただいたステッキーダウンは元の重量が800gでしたが、洗浄後も760gとロス率5%と非常に優秀です。一方元の重量1300gが800gにしかならなかった例もあります。500gはゴミで落ちてしまったのです。 それでも残ったダウンをうまく使えば、羽毛ふとんは甦ります。 10年経ったら羽毛ふとんのリフォームをご検討ください リフォームの様子はこちらの動画から

正しい寝姿勢のための、頸と腰の正しいカンケイ

数日前のこと、PTAの会計監査に学校へ行きましたら、寝具の話になって=枕の話だったのですが、よくよく聞いてみると、敷の問題である事がわかりました。

体圧負荷

睡眠時の体圧負荷をみてみると、概ね上図のようになります。臀部が最も負荷が大きく、その次が胸部(肩胛骨)。この2ヶ所で8割近い体重を支えている事になります。この状態だと、圧迫されている部分の血流が悪くなるので、寝返りが増え、筋肉も緊張を強いられます。一方、この時に一番大きな隙間ができるのが頸と腰なので、この部分のサポートが無いと寝姿勢が崩れたり、無理な力がかかったりして肩こりや腰痛の一因となると考えられます。

頸と腰のバランスをうまく取って、体圧負荷をできるだけ分散しながら、正しい寝姿勢を取ることが重要だと理解いただけるでしょう。

低反発ウレタンを使った体圧分散タイプのマットレスや枕が流行ったのは、頸と腰の隙間を埋めて体圧分散できるからなのですが、反発力が無いために体重によって寝姿勢が変ってしまう点、温度によって固さが変り寝返りが打ちにくい点、通気性に難点があって蒸れやすい、耐久性の問題などによって、私の店ではおすすめはしておりません。

体圧分散

結局、理想的な寝姿勢を得るには、一人一人に合わせたセッティングが必要です。単純に「これが決定版!」的なものはあり得ないと考えます。これは骨格や体重の問題だけでなく、筋肉量や代謝量、個人のクセや好みによって異なるからです。枕だけでも十人十色ですから、敷ふとんやベッドパット、マットレス、ベッドを含めた組合わせは膨大なものになります。

そこで、私の店が始めたのが「眠りのフィッティング」です。金属フリーの敷ふとん、マットレスを25種類以上、枕も調整式を含めて20種類以上揃えて、カウンセリングを行い、実際にお試し寝をいただきながら、最適な組合わせを探します。もちろん、短時間のお試し寝では限界があるのも事実ですが、過去のデータの蓄積とノウハウで、そこそこご満足いただけるレベルで提供できるようになりました。

敷を変えると、眠りが変わる。

本当です

金属フリーのマットレスを(電子スモッグの障害について)

今年1月にドイツ・ケルンでの国際家具見本市に行ったときの事です。「電子スモッグのチェック」というサービスを行う会社があるのを見つけてきました。1万円ぐらいで、電磁波障害や地磁気の乱れなどをチェックしてくれるそうです。
ヨーロッパのメーカーが、金属を使わないマットレスにほぼ100%移行した理由の1つが「地磁気や電磁波の影響を遠ざける」、ということでした。私の店が取り扱っているプロナチューラやヒュスラーネストといった自然派マットレス系のメーカーは特にその点をアピールしています。

一昨日、日本睡眠環境機構の理事会の後に、日本睡眠環境学会の前会長である近畿大学の梶井先生が、電磁波の影響について「ヨーロッパは基準が2ミリガウスやのに、日本は1000ミリガウスやで、甘すぎる!」とおっしゃられてました。日本のマットレスの多くが金属コイルを使ったものです。コイルは電磁波を増幅したり、地磁気を乱したりと問題になるようです。最近は600個以上の高密度ポケットコイルが増えていますから、電磁波に関しては余計に問題になると考えられます。梶井先生は電磁波の卵子に対する影響などもお話しされていました。IHクッキングヒーターなんて、もってのほかだそうです。

正直、日本は空間密度が高いわりに、電磁波を発生するキカイが多いので、電磁波障害はある程度しょうがない部分があります。それ故にヨーロッパのメーカーがその障害を云うのも、「なにもそこまで」と思っていたのですが、現実はかなり深刻で、ちょっと認識が甘かったようです。

私の店では主にマットレスのリサイクルや処分の問題で、金属フリーで、できるだけ生分解できる自然素材のマットレスに切り替えたのですが、結果的には電磁波問題でもこの対応で良かったことになりました。

もっとも、電磁波障害についてはWHO等でもリスクは認められているものの、科学的根拠は不十分とされています。ただ、科学的な証拠がなくても事前回避の措置を定めるという考えがヨーロッパ等では一般化しているということなのでしょう。私自身も、この分野は研究不足です。

ただ、「金属の上に眠る」より「天然素材の上で眠る」ほうが良さそうなのは、直感的にもわかりますよね。

寝つきと寝起きのカンケイ その2

916ad0ae.jpg前回特に寝付きに関してお話ししました。さてここで、睡眠の段階について説明します。
レム睡眠はぐったり睡眠といわれます。体は弛緩状態に近く一方、脳は覚醒に近い状態で働いています。意識があるのに体が動かないという、いわゆる「金縛り」はこの状態で覚醒するとなる状態だといわれます。レム睡眠では、端的に言えば記憶の再整理を行っています。この時に夢を見るわけですね。

ノンレム睡眠はぐっすり睡眠といわれます。脳を休ませる睡眠です。脳波の状態によって4つのステージに分けられます。このうちステージ3と4がデルタ波が多い、すなわちゆっくりした脳波の状態の睡眠で「徐波睡眠」といいます。一般的にはこの徐波睡眠の時に、成長ホルモンの分泌量が最も多くなります。従って、睡眠が浅いと成長ホルモンの分泌量が少なくなり、体の修復や成長に影響を及ぼします。

レム睡眠とノンレム睡眠は交互に90〜100分周期(ウルトラディアンリズムといわれます)となります。ノンレム睡眠は睡眠後半から浅くなり、ストレスに対応できる副腎皮質ホルモン(コルチゾール)が分泌されて、やがて覚醒に至ります。この周期は4〜5回が一般的、すなわち6時間もしくは7.5時間です。だから、睡眠は90分単位でとると良いわけですね。もっとも乳幼児は覚えることが多いためか、レム睡眠が非常に多く9時間の睡眠は確保したいものですね。

入眠すると、もっとも深いノンレム睡眠が訪れます。通常はステージ4まで行きますが、酒を飲んでいたり、ストレスが大きかったり、寝付きが悪かったりなどさまざまな要因でステージ2あたりしか行かない場合もあり、この状態になると、次のレム睡眠時に覚醒してしまうことが多いようですし、その後のレム−ノンレムの睡眠リズムが崩れやすくなります。私の経験からも酒を飲むとほぼ3時間後に目が覚めてしまいます。

これからもわかるように、寝入りの最初のノンレム睡眠が非常に大切であることがわかります。これがうまくいくと、リズムがうまく作れます。よく夢も見ないぐらいぐっすり眠れた、とありますが、これはレム睡眠での覚醒がほとんどないため見た夢を忘れてしまうからだといわれますし、夢見が悪いときは、夢を見るレム睡眠ごとに覚醒を繰り返していると考えられます。

寝付きは睡眠全体の主観的な品質にも大きく影響します。滋賀医科大学睡眠学講座のサテライト病院である京都の田中睡眠クリニックでPSG検査(終夜睡眠ポリグラフ検査)を受けたときのことです。頭や体中に電極を付けられたためか緊張していたのでしょうか、すんなり入眠したものの、3時間ほどで目が覚めてしまいました。この時点では3時間ぐっすり寝たなぁ、という印象だったのです。ところがトイレに行った後がなかなか眠れません。うつらうつらという状態が続き、朝を迎えました。当然主観的な睡眠の評価は非常に悪いのです。ところが、脳波を見せてもらうと、最初の3時間はステージ2あたりをうろうろ、時々ステージ3のレベルです。そして眠れなかったと思っていた睡眠の後半、起床前のノンレム睡眠はしっかりステージ4になっています。

全体としての睡眠を見ると、ステージ4もそれなりにあって、質そのものは悪くないようなのですが、主観的な品質は非常に悪いものでした。よく「眠れない」といってPSGを取ると、結構眠れているということがあるらしいのですが、このような状態を言うのでしょう。ただ、このような状態が続くと心理的ストレスがたまってしまうので、良いものではありません。

この睡眠のリズムを作るということが、寝起きの良さに大きく関係してくるものと思われます。

高齢者の場合は、運動量や代謝量が減っているために、眠りは浅くなってしまいがちです。体全体としては深い睡眠をあまり必要としていないために、睡眠のリズムもくずれやすく中途覚醒が増えます。サーカンティアンリズムといわれる生体リズムも早くなる傾向にありますので、朝早く目覚めてしまうわけです。午前中に明るい太陽光を浴びて、午後にできるだけ体を動かすことにより、睡眠品質の向上が期待できます。

蛇足ながら、ノンレム睡眠時に起きる(起こす)と脳が休息状態からの覚醒なので、目が覚めにくく、寝起きは非常に不機嫌な状態になります。目覚ましは90分単位を目安にしてください。

(画像は滋賀医科大学睡眠学講座の情報誌より転載)

寝つきと寝起きのカンケイ その1

ヒトの睡眠から覚醒に至るまでの体温変化はというと、
まず眠る前に体温が上がります。といっても、深部体温とよばれる体の中の体温ではなく、手足耳・ほっぺなど毛細血管が通っている部分です。そう、子どもが眠くなると暖かくなるのはこのせいです。
このメカニズムは、眠るという行為は体を休ませるためです。そのためには体温を下げて、内臓や脳の温度を下げなければいけません。いわばアイドリング状態にするわけです。起きていたときの体の温度を下げるために、毛細血管がラジエーターの役割を果たします。血液を通じて熱を体の内部から外へ放出するわけですね。

この温度の放出がうまくいかないと、なかなか眠れません。冷え性の方がなかなか寝られない、手足が冷えていると寝つきが悪いという原理はここにあります。ですから、ぬるい目の風呂に入って手足の血行をよくすることが寝つきを改善する方法です。
熱すぎる風呂だと、内臓温度が上がってしまって、冷やすのに時間がかかってしまいます。代謝量の高い方はそれでもいいのですが、本質的にはおすすめできません。

寝る2時間ほど前に軽い運動をするのも寝つきをよくする方法です。汗をかくほどの運動ではなく、ウォーキング程度が理想だそうです。ゆるやかに体温が上がり、それが睡眠へと温度が下がっていく温度勾配が高くなるために寝つきが改善されます。足利工大・睡眠科学センターの小林教授によると、カプサイシン(とうがらしに含まれる)にも同様の効果が認められるのだそうです。

電気毛布はこのような意味から使用をおすすめしていません。なぜならば「寒い」→「寝られない」→「暖める」→「眠る」→「体は体温を下げたい」→「電気毛布の熱で下がらない」 という形になるわけです。どうしても使いたい人は、寝る前に高い目の温度で暖めておく→寝る前に切る、もしくは最低温度にする をおすすめします。このように、体温を下げたいのに下がらないと体が休まりません。

そのためには敷ふとんの2枚敷をおすすめします。特に伝統的日本家屋でせんべい布団1枚だと、熱は敷布団から畳へ抜けていきます。どのような2枚敷をすればいいかは別稿で

基本的に寝つきが良く、その後の寝床内の温湿度が適度に保たれている場合は、レム睡眠とノンレム睡眠がきれいなリズムで現れます。その結果寝起きも良くなります。

逆に寝つきが悪かったり、夜寝る前にカフェインをとる、食事をするなど反睡眠的行為をすると、睡眠のリズムがくずれ、途中覚醒が増えて、寝起きに影響をおよぼすというわけです。

東京百景その2

夕方、汐留のあたりを歩いていると、高層ビルに明かりがともって、まるで別世界のようです。小学校の頃、鉄腕アトムに代表される未来都市のイメージがそこに実現しています。東京はおしゃれで、感度の高い都市。

でも、東京は「眠らない都市」という表現をされることがありますが、東京は「眠れない都市」になってしまったんでないかなとも思います。

話題の六本木に続いて、赤坂にも新しいエリアが誕生しています。あの六本木ヒルズさえ「一世を風靡した」と表現されてしまうスピードの早さ。都市では時間がますます凝縮されていくように思われます。

美術館で、特にルネサンス芸術を見てほっとするのは、ギリシア・ローマからの長い時間をじっくりと取り戻せる気がするからなのかもしれません。私たちは「明かり」より「灯り」を求めようとしているのでしょう。

そんな現代社会で、質の高い睡眠空間をどうやって提供していくのかが、私たちのミッションです。

昨日お会いしたキャラクターデザイナーの井上・ヒサトさんから、「ネムタ」というナマケモノのキャラクターを紹介いただきました。僕のイメージにぴったりだそうで、そういわれると、ある面複雑な心境もあるのですが、ゆっくりと時間をすごすネムタもいいものです。

東京百景

昨日から東京です。

東京ビッグサイトで行われていたホームファッションフェアは予想されていましたが、「つまらん」の一言。昨年11月もひどかったのですが、それ以上。さっさと帰ってきました。6月のインテリア・ライフスタイルに期待しましょう。

その代わりといってはなんですが、上野の国立西洋美術館で行われていたヴィーナス展へ。目玉はフィレンツェ・ウフィツィ美術館のウルビーノのヴィーナスです。金曜日の上野公園って人でいっぱいでしたが、西洋美術館は比較的ゆったりと見ることができました。昨年行った六本木の新国立美術館の「モネ展」は黒山の人だかりで辟易したのですが、音声ガイドと一緒に2時間ゆったりと回ることができました。

ウルビーノのヴィーナス、いいですねぇ。あの目の表情がなんともいえない官能的で印象的。ウフィツィ美術館はどうしても「プリマベーラ」や「受胎告知」の印象が強くて、ウルビーノのヴィーナスもじっくり見た記憶がないのですが、こうやってみると本当に良い絵です。

東京って、これ以外に東山魁夷展とかいろいろあって本当に迷ってしまいます。

夜はポコ・ア・ポコの辻井君に連れられて、THE CLUBのアサヒナイトに参加してきました。いわば大人の社交場。マスコミやメーカーなどいろいろな立場の人が集まってきて、エキサイティングな場でした。
場所は銀座のiconicというコンランのレストランです。東京にもコンランのレストランがあるとは知らず。ただ話が盛り上がって、料理を味わうにはほど遠かったのが残念です。でも、おしゃれな店。

感じたのは「睡眠と寝具」って話すと決まって枕の話になるということです。たしかに枕も大事なのですが、それ以上に敷ふとんやマットレスが大事で、このことが、ほとんど知られていません。これをどう表現するかが今後の課題ですね。

ついに来た、羽毛の値上げ・・・

604f6c27.jpg赤紙です。ついに羽毛原料の値上げ通知が来てしまいました。

マーケットではすでに一昨年、昨年と値上がりしているのですが、なぜか(動かす量が小さいためか)3年前の価格が続いて内心ラッキーと思っていたのですが・・・。この3年間に中国原料は倍以上に値上がりしたのに、ずっと価格は据え置きだったのですから、来るものが来た、という感じです。
価格を据え置いて、品質を下げるということは量販店はできても、専門店ではできる話ではありません。原料屋さんにも、出すべきものは出すから、品質第一で、とお願いしてきたのですから。
(だから、この春までお買い上げいただいた方は非常にお得だったわけです)

高品質のグースの品不足、低品質のダックの品余りを反映して、グースは大幅値上がり15〜30%アップ、逆にダックは10%以上値下がりとなりました。特にボリュームゾーンを担っていた16.5cmの四川省ハンドピックは30%のアップなので痛いです。その下のマシンピックのグースも30%アップ。安くて品質が良かった四川省産もハンガリー産並みの価格になってしまいました。

原料相場を考えると、致し方ないのですが、そのまま転嫁できるわけもなし・・・
4/10からということなので、少し買いだめします。(沢山はこらえてくれ、といわれたので・・・)

購入のご予定がある方なら断言します。品質を確保したいなら、今の内にお求めください。

う〜頭が痛い〜
livedoor プロフィール

ねむりはかせ

創業120年を迎える老舗のふとん屋の四代目
今までの「売れれば良いふとん屋」を脱却し、快適な眠りはどうあるべきか、そのための寝具はどのようにしたらいいかを日夜研究しています。
そのために、全国世界を訪ね歩き、試行錯誤の中からオリジナルの寝具を生み出してきました。

プロフィール画像はキャラクターデザイナー井上・ヒサトさんの作品 なまけもののネムタをご厚意で使わせていただきました。

記事検索
  • ライブドアブログ