ケルンの展示会で、体格をスキャンしてウッドスプリングの高さを調整してくれるというシステムが紹介されていて、興味深く説明を聞いた。
頸椎カーブや脊椎カーブなどを3Dスキャンして、最適な硬さを作り出すという考え方は前からあるのだけど、今回のシステムは比較的完成度が高そうだ。導入するとなると600万ぐらいは必要そうだから、簡単にはいかない。
プライスとしてはハイエンドとなる、なかなか考えられた仕組みではあるのだが、私にはもう少ししっくりこない。もちろん、仰向け寝や横向け寝で 、頸椎や脊椎に無理な力がかからないようにするためには、体格や体質に合わせたフィッティングは必要ではある。
ただ、物理的に身体に合わせたものを選べば睡眠に理想的なのかといえば、必ずしもそうはいえない。実際に寝心地を左右するのは、 触感、沈み込みのスピード、反発の力やスピード、発汗や保温に対する心地よさのようなもの、つまり全体としての感覚評価(あるいは官能評価)が大きな要素になることが多いことが経験的に言える。
例を挙げるとずいぶん以前のことだが、ある大手メーカー(寝具以外)が理想的な温湿度コントロールができるという掛布団のプロトタイプに、触れる機会があった。しかし、実際には温湿度コントロール以前に、そこに使われているカバー素材があまりにプア−なガサガサのものだった。まぁ、そういうようなことだ。
最近の例では低反発ウレタンなどもその一つ。体圧分散という面では優れているが、身体に密着して通気性があまり良くない。夏はさらに素材がソフトになって密着度が上がるために、非常に蒸れやすくなる。低反発や高反発という言葉だけで、寝心地全体を判断するのは無理があるということだと思う。
ということで、私の現在の結論は
一番下に、身体の凹凸や背骨のS字カーブを調節できるウッドスプリング
その上に、反発の強さや速度、体圧分散や寝返りの容易さなどを決めるマットレス
一番上に、温湿度や表面のソフトさを調節するベッドパッド
直接肌にふれる、シーツやパッドなどの補助寝具
この4つの組合せのバランスを取ることが、必要なのだと考えている。
そのためには、計測だけでは不十分なのだろう
頸椎カーブや脊椎カーブなどを3Dスキャンして、最適な硬さを作り出すという考え方は前からあるのだけど、今回のシステムは比較的完成度が高そうだ。導入するとなると600万ぐらいは必要そうだから、簡単にはいかない。
プライスとしてはハイエンドとなる、なかなか考えられた仕組みではあるのだが、私にはもう少ししっくりこない。もちろん、仰向け寝や横向け寝で 、頸椎や脊椎に無理な力がかからないようにするためには、体格や体質に合わせたフィッティングは必要ではある。
ただ、物理的に身体に合わせたものを選べば睡眠に理想的なのかといえば、必ずしもそうはいえない。実際に寝心地を左右するのは、 触感、沈み込みのスピード、反発の力やスピード、発汗や保温に対する心地よさのようなもの、つまり全体としての感覚評価(あるいは官能評価)が大きな要素になることが多いことが経験的に言える。
例を挙げるとずいぶん以前のことだが、ある大手メーカー(寝具以外)が理想的な温湿度コントロールができるという掛布団のプロトタイプに、触れる機会があった。しかし、実際には温湿度コントロール以前に、そこに使われているカバー素材があまりにプア−なガサガサのものだった。まぁ、そういうようなことだ。
最近の例では低反発ウレタンなどもその一つ。体圧分散という面では優れているが、身体に密着して通気性があまり良くない。夏はさらに素材がソフトになって密着度が上がるために、非常に蒸れやすくなる。低反発や高反発という言葉だけで、寝心地全体を判断するのは無理があるということだと思う。
ということで、私の現在の結論は
一番下に、身体の凹凸や背骨のS字カーブを調節できるウッドスプリング
その上に、反発の強さや速度、体圧分散や寝返りの容易さなどを決めるマットレス
一番上に、温湿度や表面のソフトさを調節するベッドパッド
直接肌にふれる、シーツやパッドなどの補助寝具
この4つの組合せのバランスを取ることが、必要なのだと考えている。
そのためには、計測だけでは不十分なのだろう