「自然な眠りの専門店って面白いですね」といわれることが良くあります。

最初のきっかけは「エコロジー」からでした。
今も粗大ゴミの筆頭にふとんが上げられています。昔はわたを打直してリユースして使ったのに、固わた敷ふとんが出た頃から、リユースもリサイクルもできないふとんがやたらとあふれてきたのです。グリーン購入とか4Rといった言葉を教えてもらっていた1999年、ふとんもグリーン購入に取り組めないか、と環境の指標づくりを始めました。

ところが、いくら環境に良くても寝具としての機能が満たされなければなりません。一番最初に基準を作ったときは、分別も再利用もできないふとんが多すぎて途方に暮れました。

それから、眠りの研究をしていくと、動物である人間はポリエステルなどの合成繊維より天然素材の方が気持ちよく眠れるということがわかってきて(当たり前の話なんですが)、「天然素材なら再利用できなくても生分解することで環境に対する負荷は少ないんじゃないか」という結論に達しました。

さらに、良質の天然素材というものは長く使えるのです。カウフマン社のダウンやビラベック社のウールは長く使えて、買い換えが少なくて済むのです。コストもエネルギーもかかるリサイクルより、良いものを長く使うリフューズやレデュースの考え方を重視したのです。

良質な天然素材は長く使えて、環境への負荷が少なく、なおかつ、快適に眠れる。それは人間本来が持っている眠りのリズムを作るものだ
天然素材(ナチュラル・マテリアル)と
自然な眠り(ナチュラル・スリープ)から
自然な眠りの専門店「ナチュラルスリープ」のコンセプトが生まれたのです