「深層NEWS」というテレビ番組で睡眠についての話が出ている。

よく問題になるのは何時間眠ったら良いのですか?ということで、7時間ぐらいがベストといわれる。
ところが実際社会人では6時間の睡眠を確保するのが精一杯ではないか?実際に5時間程度という方も少なくない。

実のところ睡眠時間も問題だが、問題は睡眠の質ではないか?
睡眠の長さも必要ながら、深さも必要だからである。つまり睡眠密度を上げる必要がある。
うつらうつらして、何度も目が覚めるような睡眠は、長く寝ていても熟眠感がないし、実際にステージ3やステージ4のノンレム睡眠は徐派睡眠という深い睡眠だが、こうなると得られにくい。特に、蒸し暑い夏は特徴的だ。

正しい眠りのリズム
そうすると、成長ホルモンの分泌は抑えられて、身体の回復や免疫力も回復しにくいのだ。
ところが、このような番組ではどのような寝具を使えば良いかということはほとんど語られない。なぜかというと、睡眠の専門家といわれるお医者さんは、失礼ながら寝具のことをほとんどご存じないからである。

それでは寝具の役割は何かと云えば、2つ
1.睡眠中に不快な情報を身体に与えない
2.睡眠中に快適な情報を身体に与える。

質の低い寝具は暑い、寒い、痛い等の不快情報が多い。質が高くても、身体に合わない寝具も同様だ。
これを使えば眠ることができる、のではなく、まず、身体へのストレスをできるだけ下げることが寝具の必須である。
その上で、触って気持ちが良いといった快適情報は精神的な安心感を与える。カバーなどが重要なのはここだ。

睡眠障害で睡眠ポリグラフを取りに来た患者さんが、睡眠センターの上質なベッドに寝たらぐっすり快眠できたという、本当は笑えない話もある。

私たちの仕事は、お客様に合わせてストレスの少ない寝具選びをサポートすることなのだ。