羽毛布団用の生地の特性の一つに通気度があります。

先日も新しく入荷したドイツ製生地の通気度検査を行なってきました。
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今回は、一度洗った場合にどの程度通気度が変化するかのテストです。 
通常羽毛布団用生地にはダウンプルーフという、羽毛が吹き出さないようにする加工がされています。洗濯をするとこのダウンプルーフが取れていくので、通常、通気度は洗濯するごとに上がっていきます。

羽毛の良さを活かすには通気度は高いほどいいのですが、逆に羽毛のゴミやフェザーなどが吹き出しやすくなります。このバランスが難しいんですね。ちなみに国産生地の場合サテンで3.5cc以下、平織で4cc以下となっています。

結局どうなったかというと
TE270(69g/屐.丱謄スト) 6cc → 10.0cc
TE200(75g/屐.丱謄スト) 5cc → 10.5cc
AD200(94g/屐.汽謄鵝法1.5c → 5cc

S9100(85g/屐.丱謄スト) 3.5cc → 3.5cc
WS8800(114g/屐.汽謄鵝法2cc → 3cc

上の3種類はドイツ製で、バティスト(平織)の2種類は元から通気性は良いので、ステッキーダウンなどかなりハイグレードの中身でないと使えません。洗濯後10ccなのでぎりぎりでしょう。
かつて吹き出しで困ったHEFEL6158リヨセルは洗濯前で10ccでしたからね。

サテンのAD200は初期が1.5ccで今一歩と思っていましたが、洗濯後は5ccでちょうど良いバランスです。国産のS9100とWS8800は洗濯後の変化が少なく、なかなか優秀です。 S9100の変化が少ないのは、今回のロットの場合工場で最初の仕上がりが4.5ccあり、3.5ccに落として欲しいというリクエストのため、一旦ダウンプルーフを落として再処理したためかもしれません。

参考までに 通常のハンカチは 154cc  140番手ラミー生地は 265ccあります。 
一般のカバー生地の計測は次回に

さて 手持ちの他の生地も通気度を測ってみました。
最近よく使われる綿20%ポリエステル80%のTTC生地は 予想通り 0.7cc しかありません。

意外だったのはゴアテックス加工生地です。
社員が使って「蒸れてしょうがない」という シルク生地にゴアテックス加工をした生地は1.6ccで、数字からはさほど悪くありません。お客様から、やはり蒸れるということでリフォームした時に取っておいた7〜8年使用されたゴアテックス加工生地は3.7ccと全く問題ありません。

どうも、通気度と蒸れ感は必ずしも一致しないようです。
私は日常的にHEFEL社5158というリヨセル綿混バティスト生地を使っています。通気度は7ccほどで、5年ほど使用しているので10cc近くまで上がっている可能性があります。通気性が良いので蒸れはほとんど感じません。一方ゴアテックス加工は数字からみると、ポリエステル混生地のように1cc以下ということは無く、数字的には問題無いようですが、「蒸れる」というお客様が少なくありません。

どうも、このあたりは 自然状態での通気性や透湿性と、強制的に風圧をかけたりする検査機との差があるのかもしれません。過去記事をご参照ください
http://natural-sleep.blog.jp/archives/51488306.html
 
まだまだ勉強が足らないなぁと感じます。