この20年間のビジネスモデルはこうでした
1個150円のハンバーガーを1万個販売すると 売上は150万円です。
これを1個100円で販売すると2万個(以上)売れます 売上は200万円になって増大します。その代わり、100円で利益を出すために、ありとあらゆるコストダウンが強いられます。のんびり飼育していた個人農場は無くなって、大規模農場になってしまいます。もはや農場というのどかなものではなく、農業工場と化します。人間もコストダウンの対象です。
実はまだこのビジネスモデルは有効です。大量に作ってシェアを取るというのが企業が生き残るための最重要課題になっていますから、薄型テレビなんか典型です。パネルを大量生産してコストダウンしシェア拡大を狙います。
それでは20年後はこのビジネスモデルは生き残るでしょうか?
もし生き残っているとすれば、地球は窒息しかかっているでしょうね。「限りある地球の中で、限りの無い成長はありえない」からです。
たぶん大企業はこのモデルから抜け出せません、だから中小企業の目指す道が残っていると思います。
おいしい1個200円のハンバーガーを作って、100円のハンバーガー2個食べたより高い満足を提供することでしょうね(モスバーガーはこの路線ですね)。いやいや、素材にこだわれば1個1000円のハンバーガーだってありえます。そうすれば、1500個売ればいいわけですから。必要な資源も格段に減りますよね。
スイスはずいぶんと物価が高いです。エビアン500ccが350円ぐらいしますから。でも物価が高いから貧しい暮らしをしているようにはとうてい思えませんね。彼らはうらやましくなるぐらい豊かな暮らしをしているのです。
100円で2万個売ろうとする社会と、1000円を1500個売る社会とどちらが幸せだと思います?