睡眠の質を上げると免疫力も上がる

コロナウィルスが広まりを見せています。昨今の報道だと、どこで感染者が出ても不思議でない状況になっています。半面暖冬のせいか、インフルエンザの拡がりは例年より少ないようですが、それでも毎年1万人ぐらいの方がインフルエンザでお亡くなりになっていらっしゃいますので、こちらも十分な対策が必要です。

対策の基本は手洗いとマスクなどの咳エチケットですが、慢性疾患など、体の免疫力が下がっている人は発症しやすいといわれています。その免疫力を上げるためにも、質の高い睡眠を取ることが必要です。

それでは質の高い睡眠とはどういう睡眠なのでしょうか?

睡眠の初期には深いノンレム睡眠(徐波睡眠)が見られ、この時に成長ホルモンを多く分泌します。成長ホルモンは子どもにとっては文字通り身体を成長させるホルモンですが、身体を修復してくれるホルモンです。寝不足が続くと肌が荒れるというのはここに起因します。一方、睡眠の後半から朝に分泌されるコルチゾールはストレスホルモンともいわれますが、ストレスが多いと免疫力も下がるといわれています。

トリプトファン−セロトニン−メラトニン メラトニンは睡眠を司るホルモンといわれ、夕方から夜にかけて分泌が多くなります。抗酸化作用(老化防止、抗がん)やリズム調整(催眠・体温低下)・性的成熟の抑制などの働きがあります。 トリプトファン...

免疫力を上げるためには、深い眠りが得られるような生活習慣や寝具の選び方が必要です。ストレスを減らすように心を落ち着けて、生活リズムを作り、快適な寝具や寝室を準備して、気持ちよく眠れて、さわやかに起きられるようにしましょう。

ウィルス対策だけでなく、健康寿命を延ばすためにも大切なことです。