Natural Sleep 自然な眠りの部屋 〜 快眠日記

快適睡眠を考え、その実現のための寝具を提案しサポートするショップです。 良質な天然素材を使い、ヒトが本来持っている自然な眠りを実現をめざして、オリジナル寝具の開発や睡眠の研究に取組んでいる「眠りのプロショップSawada」の店主の取り組みや最新情報を紹介します。 手作りでお届けするオーダー羽毛ふとん、オーダー枕、マットレスやベッドなど、快適で安全に眠るための商品情報も提供しています。

羽毛

羽毛のセミナーに参加

先日、大阪でIDFLによる羽毛セミナーに参加してきました。
IDFLとはInternational Down and Feather Testing Laboratory  羽毛の検査を行なう会社です。本社はユタ州ソルトレークシティーで社長のWilf Lieber氏による講演です。
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基本的なことは理解していましたが、新しい情報や検査の実際などを学ぶことができ、有益でした。
一般には下記のようにダウン率やダウンパワー、ダック混入率、酸素係数、透視度などさまざまな指標を報告書にしてくれます。

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最高級羽毛ベスト・オブ・ポメラニアン入荷

今年1月、ドイツ・フランクフルトで開催されたハイムテキスタイル見本市でカウフマン社に発注した羽毛、ベスト・オブ・ポメラニアン ステッキーホワイトグースダウンが入荷しました。

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ステッキーグースという、寒暖の差が非常に厳しい土地で育ったグースの羽毛から、絡みの強いダウンだけを手選別によって得られる貴重なダウンです。
最高級のアイスランド・アイダーダウンの次に位置する羽毛といっていいでしょう。

グースダウンは羽枝が外側に向かって出ているため、内側に向かうダックダウンに比べ絡みが出にくいと云われていますが、今年は久しぶりにしっかりした絡みのあるダウンに出会えました。

その羽毛が本日到着
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 ドイツで見た羽毛サンプル通りのしっかりした羽毛です。
ダウン率は93%表示、嵩高はIDFL基準で185mmというから450dp相当です。
原料見る限りでは95%と見て全く差し支えない状態でした。

絡みが強く期待できるダウンです。 
 

羽毛産地偽装の最新情報 2016.6

羽毛の産地偽装報道が出て約1ヶ月になった。

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この間テレビの「ひるおび」に出演するなど、周りは結構話題になったのだが、肝心の偽装についてはどうなっただろう。

改善されたのかというと、私の感覚からいえば「元の木阿弥」である。

大手の量販店などは、結構動きが速そうだ。会社としてのコンプライアンスがあるので、産地証明を出すようにするか、フランス産などの表示を止めるようにするかのどちらかである。原料メーカーは大変だったようだ。真面目な原料メーカーはともかく、怪しい原料を扱っていた会社は産地証明をごまかすしかないのだろう。(簡単にごまかせるところにも問題があるが)

一方、西川を始めとする製造卸業者は即日ホームページに日羽協の指定する通りちゃんとしています。と、これも横並びに掲示された。しかし、半数以上が偽装と指摘されているのに、それはないだろう、と思う。どうも、業界としては、臭いものに蓋をした感じが強い。

こんな状態だと、反って専門店の方が偽装がそのまま放置されてやばいのではないかと思う。 特に、比較的低価格ランクのフランス産云々はともかくとしても、卵を生むための親鳥である、と説明されているマザーグースは最高級ランクでの表示偽装となるから、品質重視の専門店でこれが一般的に行われていると、かなりやばいと思う。こちらを参照


私の店は、というと、今秋から産地表示による品名表示を止める方向で考えている。
例えば
ポーランド・マズーリアン ホワイトグース ダウン93% 440dpという表示を
ホワイトグース ダウン93% 440dp (ポーランド産) といった具合にである。
その代わりに Class−機Class−掘,箸い辰燭茲Δ淵哀譟璽品けを表示する予定だ。

これは、羽毛布団の良し悪しは産地でなく羽毛の質によるからで、良い羽毛であれば中国産であれ台湾産であれ問題はないからだ。逆に、産地をおおっぴらに書くことで、羽毛の本来の品質をぼやかすことになってしまう。

例えば、先日河田フェザーさんがお見えになった。ポーランドとハンガリーの羽毛がブレンドされた良い羽毛があるとのことだが、この場合原産地証明は取れない。かといって、440dpや430dpのパワーがあり、原産地証明の取れる通常のポーランド産よりもコストパフォーマンスが高いからだ。

私としては品物さえ良ければ、産地は関係ないのだから。

河田フェザーさんからは、いろいろな情報をいただいた。例えば、かさ高ダウンパワーdpは羽毛の良し悪しを判定する大きな要素だが、昨今はダックダウンでもパワーのあるものが増えてきた。本当にパワーがある場合もあるが、薬剤をコーティングしたりしてダウンパワーを偽装するケースも多いとのことである。
マザーダックはほとんどいないこと(居ないわけではないが、現場で区別できない) マザーグースも同様に、長期飼育羽毛と区別できないことなどなどだ。

真面目に品質の良い羽毛を




 

羽毛ふとんの産地偽装とその背景について

フランス産と称する羽毛ふとんの多くが産地偽装であるという報道

5/7朝日新聞にフランス産羽毛の多くが産地偽装されているという報道がありました。業界では噂になっていたようで、自浄作用が働くのかどうか、興味を持ってみたいと思います。

ヤフーニュースでの紹介されていますーこちら

他人事のようですが、私の店にとっては正に他人事です。当たり前のことですが、4年前からトレーサビリティの取れた羽毛に切り替えを行っておりましたし、もともと自分の店で製造直売しようとしたきっかけは、25年近くになりますが、羽毛の偽装がきっかけでした。

眠りのプロショップSawadaで販売している羽毛は産地の確実な安全なものだけです

スリープウェル・カウフマン社

現在、羽毛原料を調達している先は、オーストリアのスリープウェル・カウフマン社、日本の河田フェザー、そして中国産のステッキーダックダウンをスポットで使っています。

カウフマン社は世界でも一二を争う羽毛原料ベンダーです。毎年1月ドイツ・フランクフルトで開催されるハイムテキスタイル見本市において、メッセスペシャルと呼ばれる限定の、特に絡みが強いステッキーホワイトグースダウンを輸入しています。

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極上の羽毛 カウフマン社のメッセスペシャル
極上の羽毛 カウフマン社のメッセスペシャル羽毛 それは衝撃ともいえる出会いだった もう20年近く前のこと、「どこかに本当に良い羽毛ってないでしょうか?」 とあるヨーロッパから寝具を輸入している小さな商社の人に聞いたら、カウフマン社を...

河田フェザー株式会社

河田フェザーも日本のトップベンダー。日本の羽毛の歴史を作ってきたといってもいいメーカーです。20年以上原料を扱っていますが、品質の良さと安定は抜群です。鈴鹿山系の軟水で洗浄しているために、非常にきれいな羽毛です。

河田フェザーも4年前から、トレーサビリティの取れた確かな羽毛だけを扱うとされており、当店もそれに準じています。永年扱っていたシベリアンスノーホワイトグース450dp、ハンガリーホワイトグース400dpについては、トレーサビリティの確保ができないため扱いを中止しました。もちろん原料自体は非常に良いものだったのですが、周辺国原料などの混入が疑われるためです。

このトレーサビリティはダウンパスと呼ばれます。ダウンパスについてはこちら

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さらには、有害物質のない安全な羽毛であることを保証するエコテックス100規格クラス1を取得しており、赤ちゃんでも安全な羽毛です。

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現在は ポーランドホワイトグース440dp、ハンガリーシルバーグース440dp、台湾ローマンホワイトグース400dp、フランスピレネーホワイトダック(ミュラー種)400dpを扱っています。いずれもトレーサビリティの取れた羽毛です。

ということで、原料については店主が自ら厳しくチェックしています。ご安心下さい。

ずっと前から続いている悪しき商習慣

実はこのようなことは以前から公然の秘密として行われてきた部分があります。もちろん業界も是正に取り組んできたものの、相変わらずのいたちごっこです。15年前2001年の状況は

2001年羽毛原料輸入実績

2001年羽毛原料輸入実績

この時点でも中国・台湾からの羽毛輸入量が圧倒的で、ハンガリー・ポーランド合わせても6〜7%しかありません。しかし、市場では実に多くの羽毛ふとんがヨーロッパ産と表示されていました。

産地だけでなく、ダウン率や、鳥の種類偽装までが横行していたので、日本羽毛製造協同組合(日羽協)は毎年羽毛ふとんの試買を行い中身の現状を発表する(といっても業界向けだけ)と同時に、日羽協が発行するゴールドラベルの発行停止などの処分を行ってきました。

2002年日羽協試買テスト

2002年日羽協試買テスト

2003年日羽協試買テスト

2003年日羽協試買テスト

このように毎年のように、ダウン率違反、羽毛表示違反がそこら中で行われてきました。ただ、産地については今回のようなテストができないために「疑わしい」としかいえなかったのです。実際羽毛の輸入先を見れば一目瞭然で、もちろん中国・台湾経由でヨーロッパ産が入ってくることもありますが、その途中が怪しいわけです。平均単価を見てもらえば一目瞭然ですね。

2012年頃からの羽毛高騰がさらに引き金に

特に2012〜2013年には羽毛が高騰しました。ライブ・プラッキングが禁止されたこともありますが、グースは2倍、ものによっては3倍以上の価格になってしまいました。この状況は現在でも変わりません。グースは高いままで、ダックは以前より少し高い程度になっています。

その結果増えたのがグースへのダックの混入です。それと、それまでポーランドやハンガリーのダックダウンってほとんど出回っていなかったにもかかわらず、それまでハンガリーグースと称していた(これ自体結構怪しいものが多かった)呪縛から逃れられないのか、ハンガリーダック、ものによってはハンガリーマザーダックなどという意味不明な羽毛が多く出回るようになりました。(ハンドプラッキング:手摘みが禁止になったために、マザーダックがあったとしてもと殺後にしか羽毛は得られないので、通常潤沢に出回るなどありえないのです)

これは、中国や台湾の羽毛業者が、「ポーランド産ですよ」「ハンガリー産ですよ」「マザーグース、マザーダックですよ」と謳えばそのまま表示してしまうという悪しき商慣習があり、逆に言えば、羽毛ふとんメーカーがそれらの業者にそのような表示を暗に促していた、あるいは業者が忖度して表示していたなどが考えられます。

安かろう悪かろう

羽毛は農産物です。良いものは手間暇をかけ、じっくりと育てています。よほどの理由が無い限り大幅に安くなるなんてあり得ないのです。しかも、良質の羽毛の量は限られています。そうでなくてもダウンジャケットなどアウターの需要が多いなかで、使う量が多く単価を安くしなければならない寝具では、量販店などで良質の羽毛を安く大量に手配できる状況ではないのだと考えます。

この報道がきっかけになって、本来の業界のあるべき姿に戻って欲しいと思います。

アイダリッシュダウン???

お客様から電話をいただき「寒くなったので、急いでリフォームしてほしい」とのご要望。

お預りした羽毛を開けてみると
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 ちょっと判りにくいが、ラベルには「ノーヴィ・アイダリッシュダウン」とある。山梨のとあるメーカーさん製である。
これはいわゆるネオ・アイダーという羽毛だ。かなりソフトで良い生地のグレードから想像してみたが「結構なお値段でした」とのこと。つまり絡み合うステッキーダウンをアイダーのような羽毛と表しているのであろう。

グースダウンなのだが、残念なことにダウンボールはそこそこ大きいものもあるものの、肝心の絡みがあまりない。
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本物のアイダーだとこれぐらいに絡んでばらけない(中には???というのも少なくないが・・・)

ブランブラン
前に扱っていた、カウフマン社のロシア・ブランブランのステッキーグースダウンでもこれぐらいに絡みがあるが、今回のは、アイダリッシュという名前倒れであった。

こういうケースは、私の店で販売したものではないだけに、どのようにお客様に説明すればいいのか、しばしば苦慮する。困ったものだ。


当店オリジナル羽毛生地 S9100登場

前回に羽毛布団の使い心地が生地で決まることを述べた。
以前にご紹介したが、理想の羽毛生地を目指して作った眠りのプロショップSawadaオリジナル羽毛生地がようやく上がってきた。

型番はS9100 糸は100番手のインドハイブリッド超長綿「マハール」(ダイワボウ) 縦180本横170本350本国内製織で生地重量は85g/平米 通気度3.2cc 椿油加工である。
ふとん地流通協会の定めている平織りで3.5cc以下という、ほぼ上限の通気度である。もともとはK9100という新しい軽量生地の生機をベースにオリジナルの仕上げをしてもらったものだ。K9100は軽量までは良かったのだが、通気度が1.5ccと低いのが難点だった。そこで、ダウンプルーフを弱くして、カムフィット加工というソフト加工を2度掛けし、さらに保湿成分の椿油加工を施したものだ。ターゲットを3ccとしたが、3.2ccに仕上がってきた。確かに通気性が格段に向上しているし、平織ゆえにカサカサというペーパーノイズはゼロにはならなかったが、ほとんど気にならないほどになった。
椿油は保湿加工で、たまたまこれに決めてからユニクロのヒートテックに使われることに気がついたのだが、3種類あるこのタイプの加工の中では最も保湿性能が優れているのだそうだ。

この生地の仕上げ第1号は、限定品の450dpのハンガリーシルバーグースでご注文をいただいたO様。側生地の仕上がりまで3週間ほどお待ちいただいていたが、昨日到着で早速仕上げたが、なかなかの出来映えである。

10/1からの当店の新定番はホワイトグースはすべてこの生地にすることにした。

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ヨーロッパから羽毛原料が入荷しました

今年1月のドイツ・ハイムテキスタイル見本市で注文した羽毛・ポメラニアンステッキーグースが30kg入荷しました。

ポメラニアンステッキー
この羽毛はドイツ・カウフマン社のメッセスペシャルと呼ばれる展示会のみで販売される限定品です。1月の展示会は、前年の秋に採れた羽毛が出展されますが、その中でも特A級品の羽毛は取れる量が数百キロと限定されますので、展示会だけで売切れてしまうのですね。毎年1月にドイツへ行くのも、その年の原料の良し悪しを自分の目で見極めて発注をするためです。こればかりは現物を確認しないと、だめなんですね。

特A級ってどんな羽毛かというと、
まず、世界最高の羽毛はアイスランドで採れるアイダーダウンです。絡みが非常に強く保温性が抜群のダウンで、卵を孵すために巣に敷いた羽毛を集めるために価格も超高級。布団にしてシングルで100〜200万円です。

その次に来るのがこの特A級。寒暖の差が厳しい土地で、十分に育ったガチョウから、まず手で採取を行います。これは羽毛を痛めないためです。それから、手選別によって絡みの強いダウンだけを選り分けます。アイダーダウンほどの絡みはありませんが、保温性が良く、ホコリの少ない極めて良質のダウンなのです。

アイダーダウンを100点とすると、90〜95点というこのメッセスペシャル。国内で得られる最もいいダウン(嵩高18.0〜19.0cmクラス)で80〜85点ぐらいですね。(あくまで主観評価ですが・・・) 普通アイダーダウンは布団の価格が100〜200万円、国産最高クラスが15〜30万円ぐらいですから、特A級だと50万ぐらいでも不思議はありませんが、それは製造直売の強みで国産最高クラス並みの価格に抑えています。

羽毛のパッケージ
原料を提供するカウフマン社もこだわりの会社です。この画像は羽毛が5kg入った袋ですが、通常に比べると5倍ぐらいゆったりと圧縮せずに送られてきます。これは圧縮すると羽毛の良さを損ねるためなんですね。輸送代もその分余計にかかってしまうので、痛いのですが、品質には代えられません。

過ぎたるは、猶及ばざるが如し

暖かくなってきたので、先日来より羽毛ふとんのリフォームのお客様が増えてきました。


今日も2枚をリフォームです。9年ぐらいお使いになったものでしたが、羽毛のパワーはまだまだ十分。もちろん羽毛自体は使用年数分汚れていますし、ゴミも少しは出ますので、1300g→洗浄分別後は1150gでした。

ところで、既製品の羽毛ふとんって中の量を入れすぎているということ、お気づきですか?高級品ほどその傾向が顕著です。一般的な羽毛ふとんの場合シングルサイズで1300〜1400gの入れ目が多いですね。えっと、羽毛は良質のものほど嵩がでますから、入れ目は少なくて済むんですよ。よく「増量羽毛ふとん」ってありますが、嵩がない品質を量でごまかしているというのが実態です。この嵩高性はJISで計測方法が決まっていて、cmで表します。Sawadaの羽毛ふとんは毎日お使いになるのなら原則16.5cm以上を基準にしています。

メーカーさんの羽毛ふとんの企画をしている人と話すと、「本当は良質の羽毛を900〜1000gぐらい入れて使うのが一番良いんですけどね」といいますが、実際には最低1200gは入っています。なぜそうなるかというと、販売の現場が「1000gでは嵩がなくて、他社に負ける」と主張するからです。それは多くの店が羽毛ふとんは「奥さん、こちらの方が嵩があるでしょ」と単純に嵩だけ比較して販売しているからなんですね。(お客様の睡眠の質を考えなければ、実際にはこの売り方のほうがずっと楽です)

その結果、10万円を越す高級品ではパンパンに入った羽毛ふとんとなっています。・・・実際に使うとどうかというと、逆にカラダへのフィット感(肌沿い)が悪くなってしまうのです。通常は嵩があれば保温性が高くなるのですが、沿いが悪いので温まった空気が逃げてしまいます。中には嵩がですぎて羽毛ふとんに埋もれて寝ているという方もいらっしゃいますね。

さらに、羽毛を詰め込むと通気性が悪くなります。そうでなくても、日本の羽毛ふとんの生地は吹き出しを抑えることを第一にしますから、樹脂コーティングするダウンプルーフ加工を強くするので、通気性はあまりよくありません。一般的な羽毛ふとんの生地の通気度は0.9cc(ウォッシャブルタイプ)〜1.5ccぐらい。Sawadaで使っているのは、1.9〜2cc、ヨーロッパ産の生地だと2.5〜3cc。もちろん通気性が良くなると、寝心地は快適になりますが、良質の羽毛を使わないと吹き出しが少し出てきます。

ついでに脱線しますが、羽毛ふとんを丸洗いすると、このダウンプルーフ加工が取れてしまいます。一般の生地だと通気度1.3〜1.5ccのものが倍以上の3.5ccを超える数値になります。こうなると、ダウンファイバーというゴミが噴出しやすくなるので、本当は羽毛ふとんの丸洗いはリスクが高いので、あまりおすすめしません。

もとへ戻って
最近の住宅は保温性が良くなっていますから、嵩高17cmぐらいの羽毛を900〜1000gぐらい入れるのが本当はベスト。暑がりのお子さんや男性なら800gでもいいぐらいですね。薄くなると保温力は下がりそうなものですが、体に沿う羽毛ふとんなら、温まった空気が逃げにくいのでそれほど不便は感じません。

今日のお客様は、羽毛の質が良かったので、80サテンの軽量ソフトな生地に、足し羽毛をせず1150gでちょうどいいぐらいでした。

何事も適度なバランスが大事。過ぎたるは、猶及ばざるが如し、であります。

羽毛ふとんをリフォームして仕立て直す その1

店主のこだわりと趣味?が昂じてか、眠りのプロショップSawadaには、日本でも数少ないものがいくつかあります。その一つがこれ  ドイツ・ロルヒ社の羽毛リフレッシュマシーンです。店舗で設置しているのは日本でも2軒だけというレアなマシン。何をするかというと、古くなってきた羽毛ふとんの中身の羽毛を丸洗いして、ゴミをとり、ダウンを選別して、新しくリフレッシュしてくれるキカイです。

Lorch羽毛リフレッシュマシーン

羽毛ふとんを「一生使える」なんて甘い言葉で販売している不埒な訪問販売業者も多いこの業界ですが、よくよく考えれば「一生使える」なんてわけありません。毎日使っていれば、汚れも付きますし、中の羽毛もゴミになってきます。側地は10年も使うと弱ってきて吹き出したりします。ところが、木綿のわたが打直しによって再利用できるのと同様、羽毛ふとんもリフォームすることにより、新しく生まれ変わるのです。 一口に羽毛ふとんのリフォームと云っても、実はいろいろな方法があります。 1.全く洗わずに羽毛を取り出して除塵だけする 2.布団の状態で丸洗いして、羽毛を取り出して除塵する 3.布団を解体、スチーム洗浄後+除塵する 4.布団を解体、何枚かまとめて洗い+除塵 5.布団を解体、一枚ずつ洗い+除塵+選別 Sawadaがかつて行っていたのは「スチーム洗浄+除塵」場合によって事前に丸洗い、というものでした。高温スチームによって汚れをとり、羽毛のパワーを回復するというものですが、スチームだけでは汚れが十分にとれません。 今回導入したマシンを作っているロルヒ社は世界の羽毛工場の洗浄機や分別機を作っているメーカーで、羽毛の洗いを一番知っているのです。 確かにきれいに洗えます。いままでの比ではありません。そのかわり、もとの羽毛の善し悪しがはっきりとでます。昨日洗った当店でお買上げいただいたステッキーダウンは元の重量が800gでしたが、洗浄後も760gとロス率5%と非常に優秀です。一方元の重量1300gが800gにしかならなかった例もあります。500gはゴミで落ちてしまったのです。 それでも残ったダウンをうまく使えば、羽毛ふとんは甦ります。 10年経ったら羽毛ふとんのリフォームをご検討ください リフォームの様子はこちらの動画から

ついに来た、羽毛の値上げ・・・

604f6c27.jpg赤紙です。ついに羽毛原料の値上げ通知が来てしまいました。

マーケットではすでに一昨年、昨年と値上がりしているのですが、なぜか(動かす量が小さいためか)3年前の価格が続いて内心ラッキーと思っていたのですが・・・。この3年間に中国原料は倍以上に値上がりしたのに、ずっと価格は据え置きだったのですから、来るものが来た、という感じです。
価格を据え置いて、品質を下げるということは量販店はできても、専門店ではできる話ではありません。原料屋さんにも、出すべきものは出すから、品質第一で、とお願いしてきたのですから。
(だから、この春までお買い上げいただいた方は非常にお得だったわけです)

高品質のグースの品不足、低品質のダックの品余りを反映して、グースは大幅値上がり15〜30%アップ、逆にダックは10%以上値下がりとなりました。特にボリュームゾーンを担っていた16.5cmの四川省ハンドピックは30%のアップなので痛いです。その下のマシンピックのグースも30%アップ。安くて品質が良かった四川省産もハンガリー産並みの価格になってしまいました。

原料相場を考えると、致し方ないのですが、そのまま転嫁できるわけもなし・・・
4/10からということなので、少し買いだめします。(沢山はこらえてくれ、といわれたので・・・)

購入のご予定がある方なら断言します。品質を確保したいなら、今の内にお求めください。

う〜頭が痛い〜
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