前回に羽毛布団の使い心地が生地で決まることを述べた。
以前にご紹介したが、理想の羽毛生地を目指して作った眠りのプロショップSawadaオリジナル羽毛生地がようやく上がってきた。

型番はS9100 糸は100番手のインドハイブリッド超長綿「マハール」(ダイワボウ) 縦180本横170本350本国内製織で生地重量は85g/平米 通気度3.2cc 椿油加工である。
ふとん地流通協会の定めている平織りで3.5cc以下という、ほぼ上限の通気度である。もともとはK9100という新しい軽量生地の生機をベースにオリジナルの仕上げをしてもらったものだ。K9100は軽量までは良かったのだが、通気度が1.5ccと低いのが難点だった。そこで、ダウンプルーフを弱くして、カムフィット加工というソフト加工を2度掛けし、さらに保湿成分の椿油加工を施したものだ。ターゲットを3ccとしたが、3.2ccに仕上がってきた。確かに通気性が格段に向上しているし、平織ゆえにカサカサというペーパーノイズはゼロにはならなかったが、ほとんど気にならないほどになった。
椿油は保湿加工で、たまたまこれに決めてからユニクロのヒートテックに使われることに気がついたのだが、3種類あるこのタイプの加工の中では最も保湿性能が優れているのだそうだ。

この生地の仕上げ第1号は、限定品の450dpのハンガリーシルバーグースでご注文をいただいたO様。側生地の仕上がりまで3週間ほどお待ちいただいていたが、昨日到着で早速仕上げたが、なかなかの出来映えである。

10/1からの当店の新定番はホワイトグースはすべてこの生地にすることにした。

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